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糖尿病患者の便秘改善

糖尿病患者の症状に便秘も悩まれるものです。

 

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糖尿病をお持ちでない方と比較して糖尿病患者は1.5倍の確率で便秘になりやすいと言われています。糖尿病の3大疾病の一つ神経障害があり、神経障害の影響で便秘になりやすいです。しかし、大きな原因となるのは、生活習慣による影響が大きいと考えられています。

 

血糖コントロールやダイエットを目的に食事を制限されますが、食事制限、糖質制限が便秘の原因になります。

食事を制限することで、食事量の減少に伴い、便のカサ増しが低下し、腸内の動きが低下します。糖質制限を行うことでも、食物繊維の摂取不足により便秘になりやすくなります。

 

そのため、食事制限をする場合は、カロリー制限を行い、なるべく食事量を減らさないようにする必要があります。

 

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糖質制限を行うと、食物繊維の摂取が不足してしまいます。

よく、炭水化物抜き=糖質制限となっていますが、炭水化物は糖+食物繊維によりなりたっています。

 

そのため、糖質制限は食物繊維を抜いているということになります。

食物繊維は1日20gの摂取が推奨されていますが、食物繊維の摂取は相当の量を得る必要性があります。

 

レタスは1玉300g程度で食物繊維は1.1gほどしかありません。

人参も5本、生椎茸は30個ほど・・・・

 

手っ取り早く、摂取するには、らっきょと唐辛子が良いです。しかし、唐辛子は刺激性が強いため、食べ過ぎには注意が必要です。

また、主食の際はパンをお勧めします。お米より、パンの方が食物繊維が多く含まれています。ダイエットをされたい方は、主食を米にする方が良いですね。

 

便秘には自律神経の乱れが大きく関与しており、睡眠不足も大きな問題となります。

睡眠不足になることで、副交感神経の低下に伴い、腸内の動き(蠕動運動)が下がります。

 

また、寝不足になることで、便秘だけでなく血糖値も上昇しやすくなります。

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やはり、生活習慣は様々な障害と連鎖していることがわかりますね。

 

便秘の治療として、薬剤(下剤)を使用されている方も多いのではないでしょうか?

下剤は緩下剤(酸化マグネシウム)と刺激性下剤など様々ありますが、大半がこの2種類ではないでしょうか。

 

緩下剤は血中のマグネシウムが上昇してしまうため、糖尿病患者の方は、腎機能に応じながら使用する必要性があるため、ドクターの指示をいただくことをお勧めします。

 

刺激性下剤は依存性と習慣性が非常に強いため、毎日服薬すると、身体が慣れてしまい、内服する量が増えてしまうが、なかなか便がでなく困ってしまうことが多く見受けられます。また、下痢になりやすくなり、精神的にも苦痛を伴うことがあります。

 

便秘になると腹部が張りがちですが、便秘じゃない、糖尿病患者の方にも腹部の張りは多くの方から聞かれることがあります。治療薬グルコシダーゼ阻害薬による影響で腹部が張ることがあるそうです。

 

生活習慣を見直すことで、血糖値だけでなく、便秘改善も図ることが出来ます。