運動すると血糖値にどんな効果があるのか?
糖尿病を持たれている方は
インスリンが重要なことはみなさんご承知だと思います。
そもそも
インスリンって血糖を下げるだけのホルモン?
実はインスリンは非常に面白いホルモンです。
過食や運動不足の状態が続くと、血糖値を正常に保つために、多くのインスリンが
膵臓から排出されます。
インスリンは
1全身の臓器にブドウ糖を運搬
2肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲンに合成されるのを促進
3貯蔵のグリコーゲン分解を抑制
4脂肪組織での脂肪の合成を促進し、脂肪分解を抑制
この4番がインスリンに隠された働きです。
そう!血糖値を下げる反面、脂肪にも変換しやすくするのです。
そのため、過食、運動不足が続くと、多くのインスリンが排出され、
多くのインスリンの影響に脂肪の蓄積も過剰になるのです。
脂肪が蓄積されることで、”悪玉”(アディポサイトカイン)が増加し、”善玉”(サイトカイン)が減少していきます。
悪玉が増加することで、インスリン抵抗性が高まり、血糖値が下がりにくくなります。
すると、膵臓が血糖値を下げようと、過剰なインスリンを分泌し始めます。
膵臓にも限界があるため、インスリンの分泌量が低下します。
インスリン抵抗性が上がり、分泌量も下がるため、より高血糖に
なりやすいという、負のスパイラルが誕生します。
この状態が!!2型糖尿病へとなっていくのです。
この変化は徐々に起こり、十徐年かけて進展していくのです。
簡単にまとめると
⑴過食・運動不足 → インスリン過剰分泌
⑵大量の脂肪が貯蔵 → 悪玉の増加
⑶悪玉の増加により、インスリン抵抗性低下 → よりインスリンを分泌
⑷インスリン分泌に膵臓が疲れる → インスリン分泌の低下
⑸血糖値を下げる力が無くなる → 高血糖状態が続く → 2型糖尿病
ここからが大事です!!
では、どうすれば良いのか!!
一つの手段として運動です!!
運動を続けることは、みなさん苦戦しますが、
継続性が重要となります。近道はありません!!
運動をすることによって、どのような働きが起きるのか?
まず・・
骨格筋(筋肉)内へのグルコース(糖)の取り込みが促進され、
骨格筋での脂肪酸燃焼が増すと、肝臓への脂肪蓄積が抑制され、
脂肪細胞での中性脂肪含量が減少します。
含量が減るということは、脂肪細胞が小さくなっていくのです。
すると!!悪玉が減り、善玉が増します。
善玉が増すことで、インスリン抵抗性が下がり、
血糖コントロールが良好に近づくのです。
単発の運動をすることでも上記のような効果が得られますが、
継続して行うことで、骨格筋内へのグルコースの取り込みと、ミトコンドリアの数が増加し、より効果を出しやすくなります。
善玉が増すということは、便秘改善にも繋がっていきます。
便秘が改善すれば、自律神経も整うため、睡眠も改善されていきます。
では・・どんな運動をすればいいの??という
質問を多く聞かれます!!
それは・・・
運動に関しては、次の記事で記載したいと思います。
運動することで、体内にどのような変化が起きるのか
理解できたでしょうか?
継続は力なり。
本日も御読ありがとうございました。